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私の知らない昔のこと 地区の人たち総出で一年分の薪をとる
昨晩ひょんなことから、父とテレビ番組「ビフォーアフター」を視ていた。
パリのアパートのリフォームで丁度古い暖炉を薪ストーブに改装する場面。

私:「武雄市庁舎に薪ストーブが寄付されたよ。森林組合から。」
父:「昔、今の時期は山で薪とりやった。薪が足らんようになると話していたらガスが出てきた。」

私:「地区の人みんなで薪とりやったとよね。」
父:「そうそう、うちは目の前が薪もんとり山やけんよかったばってん、里の人は大変やったよ。」

父:「一年分の薪を薪小屋に束ねて置くまでは辛抱してよく働いた。」
私:「ああ、家の裏にあったあの小屋が、薪もん小屋やったとね~。」

当時、森林はエネルギーの宝庫だった。でも、その豊かな森も薪不足が懸念されていたのだね。
薪でご飯を炊いたり、煮物したり、囲炉裏で暖をとりながらといったことはなくなって久しい。

私が物心ついたころは、まだ竈があってそこで煮炊きしていたのだが、
小学校の時新築されてからというもの、家事は灯油を使ったボイラー。

薪は使わなくなった。

山に入って薪をとることもなくなった。

いま山は荒れている。

竹が雑木林に入り込み、その勢いは計り知れない。
林のなかで、枯れた竹は折れ曲がり、割れて無残。

今と昔、山で作業する意味が違う。

環境保全という言葉が薄っぺらに
感じられた昨晩のひとときでした。










by yskkyhh3 | 2014-01-20 08:14
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