以前もこのブログで紹介したが、
夏に向けてシドニーの街中の朝。
ビーチサンダルを履いて通勤する女性の人が多くなってきた。
最初の頃はびっくりしたものだが、今はむしろそれが当たり前の光景として映る。
彼女達は会社に行けばハイヒールを履いて事務にあたる。ソールが革の革靴である。
ちょうど東京とは逆である。
また、男性女性問わずスニーカーで通勤し、会社では革靴をはく。
これもこちらのスタイル。東京とは違う。
わたしはこちらのスタイルが好感持てる。革靴は大概において室内履きなのだ。
格好つけて歩く東京のスタイルはちょっと行き過ぎの感、時としてはなにつく。
そう思うようになってきた。
さて、「日本のワラ草履」に目が止まったのでここで紹介したい。
1930年代から日本のワラ草履がニュージーランドで使用されていた。
このことにも驚かされるが、
シドニー大学の研究者が筋肉の発達のため、草履に着目している点にも
斬新な発想で面白い。
シドニー大学の研究者が発表
草履そのものは日本独自ではないが、ニュージーランドでは、
1930年代から日本のわら草履がビーチ・ウエアとして用いられ、
スケララップ社が、「Japan + sandal = Jandal」で商標登録したとある。
オーストラリアではthongと呼ばれている。
「thong」は、革紐のことで、正しくは「thong sandal」ということになる。
しかも、一般にthongsというと女性の超ビキニの下半分も意味するからややこしい。
歩くときにペタペタする様子から「flip flops」という呼び名もある。
現代では合成ゴムやプラスチックで作られる草履は、
これまで「足の健康に良くない」というイメージが強かったが、
研究者が、「子供には足を包み込む靴などより健康にいいかもしれない」と言い出した。
シドニー大学のアレックス・チャード氏とその研究チームは、
裸足、草履、従来の革靴、それぞれの足の動きを分析する研究のため、
7歳から13歳までの児童のボランティアを求めている。
チャード氏は、
「専門家は、草履を避ける傾向があるが、現実には草履が足に悪いという確定した証拠がない。
しかも、最近の専門家は、足に一番いいのは裸足に近い状態だということを認め始めている。
また、最近の研究では、足の土踏まずの部分はこれまで考えられていたよりもはるかに重要な
動きをしていることが明らかにされている。
足にある16の筋肉の発達のためには固い靴よりももっと柔軟性に富んだ履物の方が
いいのではないかと考えられるようにもなっている。
シドニー西方の同大学リッドコム・キャンパスでは、
足踵研究班がコンピュータ・アニメーション・テクニックを使って、
子供の走る、歩く、横っ飛びするなどの動作を撮影、分析する。
AAPより