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オーストラリアン・オープン2008 勝負ごと
優勝は南アフリカ共和国の'Tim Clark'選手であった。

ずっとゲームを牽引して来たのはニュジーランドの'Devid Smail'選手である。
彼の正確で、力強いショットを間近で感じようと、
ついてまわっていた私としては、彼の優勝もありかなとおもっていた。

しかし、えてして牽引者のスコアは最終日崩れるものなのだ。
残念ながら、案の定、後半からティーショットが乱れだした。

最終的に、タスマニアの'Mathew Goggin'選手と'Tim Clark'選手の
18番ホールでの勝負となった。

私は内心、勝敗はこのホールでは決まらないだろうなと思っていたが、
これは予想が外れた。
'Mathew Goggin'選手が短いパットを外したために、あっさりと勝敗がついたのだ。

直後の'Tim Clark'選手の申し訳なさそうな表情をみたとき
トップクラスのゴルフ選手らしく好感持てた。

自分のショットより、相手のミスにより優勝が転がりこむところは
なんとも申し訳ないことで、
最高のゴルフを演じ続けなければならないプロとしての宿命と現実の勝ち方との
ギャップを感じさせるからだ。こういったところに人間味を感じる。

オーストラリアでも日本でも、
勝負の舞台に立てばそれなりの所作が必要とされるのは同じだ。

普段仲が良くても悪くても、
多くの人々が見守る中で堂々と戦わなければならない。

良い勝ち方。良い負け方をどう表現できるか。
かくしてゴルフのすべてをどう高めていけるか。

ギャラリーの反応は正しくて直接的で刺激的だ。
その様子、言動、所作すべてを見てその人となりが評価される。

私がゴルフが好きな理由の一つは、じつはこのあたりにあるのかもしれない。
「勝たしてもらいました的な謙虚な姿勢」。わたしはこんな勝負が好きなのだ。

ゴルフにかかわらず、どのみちプロは堂々とそして謙虚さが求められる。

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by yskkyhh3 | 2008-12-15 06:29
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