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有機無農薬農業 温室効果ガス削減効果
二酸化炭素排出量削減問題。
有機無農薬農業や有機減農薬農業が
大きな効果を生むようだ。

バイオロジカル・ファーマーズ・オブ・オーストラリア(BFA)
の存在をこのたびはじめて知ったのだが、
「生産者の団体」というところに大きな意味を持つと思う。

消費者団体がこの手の運動に取り組むのは理解しやすいが、
オーストラリアでは生産者団体が自らの業の価値を高めるために
こういったキャンペーンを実施している。

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国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)の開催に合わせて、
豪州の有機無農薬(オーガニック)農業の生産者も、
その温室効果ガス排出削減効果をアピールしている。

生産者団体バイオロジカル・ファーマーズ・オブ・オーストラリア(BFA)は、
オーガニック農業は従来農法と比較して温室効果ガス排出量を大幅に削減できると
訴えるキャンペーンを開始した。

BFAによると、オーガニック農法は有機的な栄養分を与え、
化石燃料由来の窒素系化学肥料を使用しないため、二酸化炭素(CO2)排出量が少ない。

数多くの研究結果によって、オーガニック食品の生産・流通の全行程で排出される
温室効果ガスは、従来農法と比較しておよそ半分の量にとどまることが確かめられているという。

また、オーガニック農法は土壌中の有機物の含有量が多いことから、
地中に固定されるCO2の量が増大し、大気中のCO2量を削減する働きがあるとしている。

BFAのゼネラル・マネジャーを務めるバイナー氏は、
「仮に地球上にある35億エーカー(約1,416平方キロ)」の耕作可能地にオーガニック農法を
導入した場合、現在のCO2排出量の40%近くを固定することが可能」と指摘した。

根拠としているのは、米国の非営利オーガニック農業機関であるローデール研究所が
約30年間にわたって行った研究結果だ。

同氏によると、農業部門は豪州の温室効果ガス排出量の約17%を占める。
このうち耕作の排出量の約3分の2が肥料に由来するとしている。

農薬や化学肥料を使用しないオーガニック農業は、食の安全性だけではなく、
気候変動対策での優位性もセールスポイントになるようだ。

NNAより

by yskkyhh3 | 2009-12-19 05:00
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