長男は少なくとも後2年、NSW州で学ぶことを決めた。
Year11,12で学び、HSCにトライする。
卒業試験(HSC-Higher School Certificate)と
11年生12年生の2学年間の学業成績(いわゆる内申)を総合して
生徒各自に点数が与えられる。
この試験の結果から計算されるTERがもととなる。
NSW州ではTER-Teriary Entrance Rankと呼び、
オーストラリア全土の大学の席をめぐって競争する。
現在、試験科目は78科目、150コースから選択する形となっている。
なお、大学を含めた高等教育機関への進学率は30パーセント。
HSC試験を受けた学生の半数以上は就職。
オーストラリアは歴史的に教養そのものに価値を置かない風土であったが、
経済、就職率の低下が深刻化するにつれ、次第に教育熱は高まってきた。
最近では、進学、就職への第一関門であるHSCへの注目度が高い。
HSCシステムは、一定の選択条件のもとで自ら選択した科目のうち、
上位10単位(Unit)の合計点数によって得点が表示される。
このHSCの試験の内容はBoad of Studies等で入手できるが、
日本の大学受験に比べると論文の比率が高く、
暗記によって点を稼ぐことは難しいとされる。
日頃の学習が成果となって現れるという特徴がある。
見事、大学の門をくぐることができれば、日本の場合は桜満開で春爛漫といった感じだが、
オーストラリアの大学はそれとは違って、そこからまたハードでストレスがたまる生活となる。
特に、2つ以上の専攻科目を取得する学生は寝る暇もないほどに
アサイメント(課題や論文)に追われる。
アサイメントをひとつでも提出し損ねると、それだけで単位を落とすことになる。
それゆえに非常にストレスのたまる生活となるらしい。
でも頑張れば、通常3年間で学士号(Bachelor Degree)が取得できる。
ただし、取得までの期間は専攻によって異なり、教育学、法学、工学などは4年。
歯学、獣医学、建築学などは5年、医学は6年かかるのが標準。
3年で学士号がとれるのは、大学一年時から専門的な内容を学ぶからだ。
それは11年生12年生が日本の大学の1・2年生に該当する科目を履修済みだからである。
文系の専攻では、大人数での講義と
(Tutorial)チュートリアルと呼ばれる少人数のディスカッションを中心とした授業が多い。
成績はTutorialへの参加度、Assignment、試験などから総合的に評価される。
大学のほとんどが2学期制で、1学期は2月末から6月末、2学期は7月末から11月末まで。