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政府間協議会で報告書が発表された。 7月2日、ダーウィンで開かれている連邦と州、準州政府首脳の話し合い。 「オーストラリア政府間協議会(COAG)」で、 連邦政府のジェニー・マクリン先住民族問題相が、 生産性委員会の「先住民族の社会的不利益克服に向けて」第4次報告書を発表した。 その中で、アボリジニ社会での児童虐待の悪化が報告された。 非アボリジニ社会に比べて6倍になって、悪化する一方だととしている。 ダーウィンでの会議は、先住民族と非先住民族との社会格差を縮めることが主要議題の一つ。 報告書の、オーストラリア・アボリジニの現実について、ケビン・ラッド首相は、 「報告書に記載されている先住民族の社会的不利益はひどい事態だ。 この事態を打開するために我々は今の努力を2倍にも3倍にもしなければならない。 このまま放置することはできない。 断固とした行動が必要だ」と語っている。 委員会の調査は、社会的不利益を50の指標で測定比較したものだが、 2003年以来、経済・社会分野の80%の指標に何の改善もなかった。 アボリジニと非アボリジニの受刑率は13対1にのぼり、 家庭暴力で被害者が入院する率は34対1にもなる。 アボリジニと非アボリジニの就業率比はほとんど変化がなく、 先住民族の読み書き計算能力には何の向上も見られないと報告している。 ギャリー・バンクス委員長は、 「ギャップは依然として開いたままだ。 また、ラッド首相がギャップを縮めるとしている対策もその効果は様々だ」と語り、 さらに、 「政府は、アボリジニ・コミュニティからの発案で実施され、 成功している『No school, No pool』などのプログラムから学ぶ必要がある。 このようなプログラムは、オーストラリア政治主流の標準とはかけ離れているが、 いずれもコミュニティの人々が問題を解決しようとして考え出したものだ」と示唆している。 AAP
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