昨日の午後7時30分ころから午後8時ころにかけて、
わたしはシドニーシティから東側の地域であるローズ・ベイからダブル・ベイ
キングス・クロスあたりを移動していた。
ダブル・ベイはブルジョワジーな階級の人たちが住む高級住宅地。
キングス・クロスは繁華街。
街はクリスマス一色といっていいくらいに賑やかである。
日本のそれとは違って、こちらは夏のクリスマス。
ドレスアップした若い女性が夕暮れ時の街を飾っている。
夏のクリスマス。オーストラリア独特の雰囲気を車窓から感じる。
景気がいいように見えるのだが、一時的なものだろう。
現実はそう甘くはない。
為替相場をみても銀行の金利をみても、
私が赴任した直後の3月から8月にかけての状況とはまるで違う。
旅行業、観光業についても同じ。
当時は豪州から日本への旅行者がどんどん増えて行くことを信じて疑わなかった。
在豪の他の団体からの企画もいろいろと出て来て、
その都度、武雄市の担当課長にメールやお電話で
事業についてのお話をさせていただいていた。
戦略的に表に出す段階ではなかったので、
このブログには掲載していなかったが、
その計画も頓挫している状況で、いまに至っている。
少し古いデータで恐縮であるが、去年と今年の旅行者数の変化をみてみたい。
12月8日付で発表されたオーストラリア統計局の数字をみる。
2008年10月の海外旅行者数は451,800人。
2007年の468,700人よりも16,000人減。
原因として世界的な金融危機と
経済不況への先行き不安感からか。
旅行者減少を国別に見る。
日本人旅行者数の減が最大で12,600人減(27%減)。
アメリカが4,900人減。
中国が4,900人減。
韓国3,000人減。
海外旅行者の入国だけでなく、
オーストラリア人旅行者の海外出国も減っている。
つぎに
観光運輸フォーラム(TTF)のオリビア・ワース理事長談より。
「世界的に大型ホリデーから短期近距離旅行に移行し始めると思える。
世界に向けてオーストラリアを売り出していかなければならない。
観光業界を繁栄させるためには、国内旅行のオーストラリア国民の存在が必要。
それを如実に示している。」
画面したで輝いているのは海。Tasman Sea(タスマン海)。
昨日の湿度は90%だったのに、今朝は快晴で湿度55%、気温すでに30℃。
暑くなりそうだ。